天才D. H. ロレンスの盲点が生んだ矛盾:母権と父権の混同

D. H. ロレンスは矛盾に満ちた作品を書いた作家である。矛盾を一つに縮約すれば、母権と父権の混同である。
 そのために、近代批判が母権批判になってしまったのである。即ち、本来、母権的人間であるロレンスが近代主義を今日から見れば、皮相的に母権主義と結びつけて、父権主義を唱えたのである。猿も木から落ちる、弘法も筆の誤りとは正に、このことである。
 結局、母権主義且つ反母権主義=父権主義の併存という矛盾的混淆が作品に生じたのである。前者は天才的に鋭敏であるが、後者は時代錯誤的誤謬である。
 もっとも、晩年の最後の作品『逃げた雄鶏(死んだ男)』において、ロレンスは母権主義を積極的に肯定したのであった。脱近代というよりは、脱西洋である。

参考:

意識の起源史(上) ノイマン

http://wiki.livedoor.jp/gedo5/d/%B0%D5%BC%B1%A4%CE%B5%AF%B8%BB%BB%CB%A1%CA%BE%E5%A1%CB%A1%A1%A5%CE%A5%A4%A5%DE%A5%F3

 



Poem

T. S. Eliot declared Ezra Pound “more responsible for the 20th-century revolution in poetry than is any other individual.” Around 1912, Pound helped to create the poetic movement called imagism. In 1918, Pound wrote an essay for Poetry magazine in which he outlined three principles of imagism:


  1. Direct treatment of the “thing” whether subjective or objective.
  2. To use absolutely no word that does not contribute to the presentation.
  3. As regarding rhythm: to compose in the sequence of the musical phrase, not in sequence of a metronome.


Pound’s poem “In a Station of the Metro” is a two-line imagist poem.
— Poetry Foundation

In a Station of the Metro
By Ezra Pound

The apparition of these faces in the crowd:
Petals on a wet, black bough.


http://learning.blogs.nytimes.com/2011/09/08/poetry-pairing-images-of-transit-riders/



Shakespeare enchants Palestinian refugees

Shakespeare enchants Palestinian refugees

Donald Macintyre sees The Tempest performed in Aida camp

 

Saturday, 10 September 2011


A young Palestinian audience watch The Tempest

Jamie Archer

A young Palestinian audience watch The Tempest

 

 

 

The enjoyably chaotic atmosphere, said the director Jonathan Holmes just before the show started, was positively "Elizabethan".

True there were no mobile phones, a few of which trilled during the performance, in Shakespeare's time. But close your eyes and you could just about imagine that the children sucking ice lollies running up and down the steps of the Aida refugee camp's open-air auditorium, were behaving much as the Globe's younger groundlings would have done four centuries ago.

Given this was a young Palestinian audience presented with a straight Shakespearian text with only periodic Arabic synopses it was a tribute to the British Jericho House theatre's cast that so many stayed until the end.


http://www.independent.co.uk/news/world/middle-east/shakespeare-enchants-palestinian-refugees-2352239.html


Shakespeare's beasts

How an age-old question – what distinguishes humans from animals? – inspired the playwright


Shakespeare's beasts

How an age-old question – what distinguishes humans from animals? – inspired the playwright

In 1386, the northern French town of Falaise witnessed an extraordinary trial – extraordinary to the modern mind, at least. A pig, “a sow of three years or thereabouts”, was arrested, held captive, tried in the local court by lawyers and magistrates, found guilty, sentenced, and finally executed for the crime of attacking a child, specifically of having “eaten the face” (mangé le visage) of a swaddled human baby. The infant died; the animal was dragged through the streets and hanged by the town’s “master of high works”, whose receipt for his fee is extant. Apparently the practice of subjecting animals to criminal prosecution, originating in France, spread to neighbouring countries and persisted for centuries, the last recorded case in Europe occurring in 1906.


http://entertainment.timesonline.co.uk/tol/arts_and_entertainment/the_tls/article7178476.ece

 

なぜロシア文学は長い作品ばかりなのか? (R25)

ドストエフスキーの『罪と罰』が上中下巻で1209ページ。同じく『カラマーゾフの兄弟』が、3冊合わせて1962ページ。トルストイ『戦争と平和』なんて、全4巻で実に2800ページだ(いずれも新潮文庫)。…なぜロシアの文学はこうも長いのだろうか?

「ロシアの夜は長いから…というのは冗談にしても、思索好き、議論好きの国民性が影響しているのはあるでしょう。そうした国民性は、長い厳冬期を強いられる風土が育んだものと思われます」

そう語るのは、文芸評論家の永江朗氏だ。つまり室内で過ごす時間が長いため、人々は思考を巡らせ、議論する習慣を強めたという。

「さ らにいえば、ドストエフスキーもトルストイも、会話が非常に長いのが特徴ですよね。ロシア文学者の故・江川卓さんが生前、ドストエフスキー作品の会話部分 をストップウォッチで測りながら朗読してみたところ、現実の時間進行と小説内の時間進行が合致したそうです。これでは長くなるのも当たり前かと」

ちなみにロシアは他にも、世界に名だたる文豪を多数輩出している。なぜ、ロシア文学はこれほどの勢力になり得たのか?

「こ れはおそらく、ロシアの後進性と関係があります。宮廷の公式言語が仏語だったことからもわかるように、ロシアの上流階級は西欧文化に憧れとコンプレックス を抱いていました。だからこそ、より思弁的に文化を進化させようとし、とりわけ文学では哲学的な背景や構造が強固になったのではないでしょうか。また、日 本でよく読まれるようになったのは、厚くて難解そうでも、哲学書よりはわかりやすい点に理由があるのでは」

永江氏いわく、二葉亭四迷や田山花袋といった日本の近代文学も、ロシア文学の影響のもとに始まっているという。日本人がロシア文学を比較的好むのも、そんな経緯があればこそだ。分厚いロシア文学は本棚映えするし、いっちょ気合入れてトライしてみようか!?
(友清 哲)
(R25編集部)

なぜロシア文学は長い作品ばかりなのか?はコチラ

※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです
※一部のコラムを除き、web R25では図・表・写真付きのコラムを掲載しております

http://news.www.infoseek.co.jp/entertainment/story/r25fushigi_rxr_detail_id2011072800020901r25/
Photo

[写真]スタジオジブリからのメッセージ - 写真撮影:壬生智裕(シネマトゥデイ)
ジブリ横断幕、宮崎駿監督が考案!「攻撃的な意味はありません」とスタジオジブリがコメント
   東京都小金井市のスタジオジブリの屋上に、「スタジオジブリは原発ぬきの電気で映画をつくりたい」と書かれた横断幕が掲げられ、ネットを中心に話題を集 めているが、同横断幕は宮崎駿監督の考案であることがわかった。スタジオジブリは、16日午前中に同横断幕を掲げたことを明かし、「攻撃的な意味はありま せん。横断幕に書かれている内容がすべてです」とコメントした。なお、詳細については8月10日発行の小冊子「熱風」にて発表するという。(シネマトゥデ イ)
[記事全文]

スタジオジブリ屋上に横断幕「原発ぬき電気で映画をつくりたい」 - オルタナ(6月17日)

◇ネット上で話題に
ジブリ 原発 - Yahoo!検索(リアルタイム)
ジブリ 原発 - Googleリアルタイム検索

◇ジブリと震災・原発
宮崎駿「文明論を語る時期ではない」ジブリ新作にも震災の影響 - 映画.com(3月28日)
原発PR館でのトトロ販売に批判 ジブリ撤退を表明 - 47NEWS(2010年8月19日)

英女王がアイルランド訪問

5月17日 23時50分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

イギリスのエリザベス女王が、隣国のアイルランドを、イギリスの君主として100年ぶりに訪れ、かつて紛争が絶えなかった両国の関係改善がさらに進むきっかけとなるか注目を集めています。

イギリスのエリザベス女王は、17日から4日間の日程でアイルランドを公式訪問し、マカリース大統 領やケニー首相などと会談する予定です。イギリスの君主がアイルランドを訪れるのは、イギリスの植民地だった1911年に国王ジョージ5世がダブリンを訪 問して以来100年ぶりで、1937年にアイルランドが独立して以来初めてです。首都ダブリンなどでは、およそ8000人の警察官や、多数の兵士が配置さ れ、厳しい警戒態勢が敷かれています。こうしたなか、ダブリン近郊で、16日夜、ダブリンに向かっていたバスの中から爆発物が見つかり、乗客が避難する騒 ぎがありましたが、爆発物は軍によって処理され、けが人などはいませんでした。イギリスとアイルランドの間では、かつてのイギリスによる統治や、北アイル ランドの帰属問題を巡って紛争が絶えませんでした。今回の女王の訪問は、北アイルランドの帰属を巡る紛争の和平プロセスが事実上終結したことを受けたもの で、エリザベス女王の歴史的訪問によって、両国関係の改善がさらに進むことになるか注目を集めています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110517/k10015951072000.html

上海*海鴎

wadashizukaがリツイート

  【特別公開:山岸凉子「バエトーン」】ギリシャ神話に描かれたこの物語を現代に展開し、原子力発電の是非について世に問いかけた山岸凉子の短編作品『パエトーン』(1988年作品)を、今回Webにて特別公開させていただくこととなりました

夏への扉

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夏への扉』(なつへのとびら、原題"The Door into Summer") は、アメリカSF作家 ロバート・A・ハインライン1956年 に発表したSF 小説。

タイムトラベル を 扱ったSF小説が直面する一般的な問題である、「自分自身との遭遇」、「未来からのタイムトラベルによる過去の変更」、「タイムトラベルを使って「将来の 出来事」を変えることが倫理的かどうか」などを扱った初期のSF小説の一つである。また、「猫SF(or 猫小説)」の代表作としても知られる。

そのロマンティックなストーリーが日本のSFファンに愛され、日本のSFファンが海外の長編SFのベストを選ぶ企画では、しばしば本作が1位に選出されている(評論家・作家等が選ぶベストでは、そこまでの高い評価はされていない)。

タイムトラベル以外に扱われているガジェット (小道具)として、一般家庭への家事ロボット の普及がリアリティをもって扱われていることも特筆すべき点である。ロボットの行動のプログラミングや、特殊な機能・頻繁に利用する機能を登録する外部記憶媒体の概念(「メモリー・チューブ」)なども現実的で説得力に富んでいる。この他、現実のワープロ (もしくはCAD )に酷似した製図用タイプライター なども登場する。

青春アドベンチャー でラジオドラマ化されている。また、この作品をモチーフとした難波弘之 の同名楽曲(『センス・オブ・ワンダー』(1979年・キングレコード SKS(S)-1032) 収録:吉田美奈子 作詞/山下達郎 作曲)がある。

また演劇集団キャラメルボックス が2011年春に世界初の舞台化をする。

出版 [編集 ]

日本語訳 [編集 ]

[注釈 1]

  • 『夏への扉』 加藤喬 訳、"講談社 S・Fシリーズ"IV(1958年)
  • 『夏への扉』 福島正実 訳、"ハヤカワ ・SF・シリーズ"(1963年)
  • 『未来への旅』 福島正実訳、講談社"世界の科学名作"13(1965年)
  • 『夏への扉』 福島正実訳、早川書房"世界SF全集"12(1971年)
  • 『夏への扉』 福島正実訳、ハヤカワ文庫SF(1979年)
  • 『夏への扉[英語版ルビ訳付]』 講談社"ルビー・ブックス"(2000年)
  • 『夏への扉[新訳版] 』 小尾芙佐 訳、早川書房(2009年) ISBN 978-4-15-209059-1
  • 『夏への扉』 福島正実訳, ハヤカワ文庫 (2010年)(1979年版の新装版) ISBN 978-4-15-011742-9
  1. ^ ハヤカワ文庫2010年版解説

あらすじ [編集 ]


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


舞台は1970年ロサンゼルス 。主人公ダンは、家事用ロボット「文化女中器(ハイヤード・ガール、福島正実 による訳語)」を発明して会社を興し、業績は順調で、更に美しい恋人ベルとの結婚を控えて幸福の絶頂にあった。しかし、親友で共同経営者だったマイルズと運営方針をめぐって対立、またベルの裏切りによって会社を追い出され全てを失う。失意のまま、愛猫のピートと共に冷凍睡眠 で30年間の眠りにつく決意をするダンだったが、直前で考えを改め、2人に復讐しようとする。しかし返り討ちにあい、ピートは行方不明、ダンは麻薬 を射たれて人事不省のまま冷凍睡眠に送り込まれる。そして西暦2000年 、ダンは目覚める。

自分の記憶と事実の不整合に悩むダンは、ふとした事から軍事機密とされているタイムマシン の存在を知る。そのタイムマシンは、過去と未来のどちらに跳ぶのかわからない未完成の代物であったが、ダンは2分の1の確率に賭け、発明者の物理学者を半ば騙す形で時間旅行に挑戦し、無事2001年 か ら1970年に跳ぶことに成功する。過去の世界で、自分を陥れた2人への復讐を遂げ(彼らが奪い取った自分の発明品の新型ロボットを密かに奪回の上破壊 し、それよりも更に高性能なロボットを開発して新企業設立計画とともにサットンにそれを託した。不整合はこの一連の行動が原因)、再び冷凍睡眠で(ピート と共に)2001年の世界へ舞い戻ったダンは、自分の会社と愛猫を取り戻し、真に自分を想ってくれる恋人を手に入れるのだった。

登場人物等 [編集 ]

  • ダニエル・ブーン・デイヴィス(ダン)
主人公。発明家で文化女中器の発明者。根っからの技術者肌で世事には疎いところがある。名前の由来はダニエル・ブーン で、父親が名づけたという。
  • 護民官ペトロニウス(ピート)
主人公の愛猫。オス。喧嘩が強い。なお、邦訳では「護民官」とされているラテン語「Arbiter」は本来「審判者」程の意。この語に「護民官」の意はない。
  • マイルズ・ジェントリイ
主人公の親友。元弁護士。主人公と一緒に会社を興すが裏切る。肥満のようだ。
  • ベリンダ・シュルツ・ダーキン(ベル)
主人公の会社に雇われた女性事務員。マイルズを唆して主人公を裏切らせる。実は詐欺師。
  • フレドリカ・ヴァージニア・ハイニック(リッキイ・ジェントリイ)
マイルズの義理の娘(ただし籍は入っていない)。ピートと仲が良い。
  • チャック・フロイデンバーグ
技師。西暦2000年の世界で主人公の友人となる。かつてトウィッチェルの助手をしていた。
  • ヒューバート・トウィッチェル
大学教授。天才物理学者。タイムマシンの発明者だが冷遇されている。
  • サットン夫妻
過去に舞い戻ったダンと最初に出会った。夫は現役弁護士で夫婦ともに主人公を疑わない誠実な人柄。実はヌーディスト 。ダンの新たな親友となり彼の計画に従って新会社を設立する。
私は今、ポスト・コロニアリズムの一つのスタンダードと考えられるThe Empire Writes Backを拾い読みしている。

The Empire Writes Back: Theory and Practice in Post-Colonial Literatures (New Accents) Bill Ashcroft、Gareth Griffiths、 Helen Tiffin (ペーパーバック - 2002/7)

まだ、全部を読んでいないので、また、余裕がないので、まとまった考察はできないが、感想を一言いうと、納得する考察がきわめて多いということである。
 ファンタジーでさえ、単なる空想の産物ではなく、社会、歴史、政治等と関わっているのが確認されるのであるから、本書で説かれる、文学作品における帝国主義や植民地主義の力学は当然であると言えよう。
 私が興味をもっているのは、父権制と帝国主義の関係力学、そして、ポスト・コロニアリズムとフェミニズム(又はジェンダー論)の関係である。
 文章は言い回しが少し複雑で分かりにくい傾向がある。もっとも、意味は鮮明であるが。
 また、私は現代日本はほとんど米国の植民地に近いと思っているので、このポスト・コロニアリズムの視点を単に、文化だけではなく、社会に適用可能であると感じている。
 思うに、ポスト・コロニアルな視点とは決して、奇抜なものではなく、考える人ならば、常識的にもつものだと思う。言い換えると、現実を見つめる人は、自然にポスト・コロニアルな思考をもつだろう。
 今はここで留める。

参考:

ポストコロニアル理論

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ポストコロニアル理論 : Postcolonialismポストコロニアリズムポストコロニアル批評ともよばれる)は、狭義には文芸批評 の理論である。植民地主義帝国主義 に関わる文化歴史 などを広範囲に取り扱い、批評 、評論していくが、多岐にわたる方法論問題意識 の集合体であり、一つの運動ではない。略称はポスコロ

概要

20世紀 後半、第二次世界大戦 後、世界が脱植民地化 時代に突入すると、それまで植民地 だった地域は次々に独立を果たしたが、こうした旧植民地に残る様々な課題を把握するために始まった文化研究 がポストコロニアリズムである。ポストコロニアリズムの旗手エドワード・サイード が著した『オリエンタリズム 』(1978年)の視点がポストコロニアル理論を確立した。

例えば、ヨーロッパで書かれた小説に、アジア・アフリカなど植民地の国々がどのように描かれているか[1] 、あるいは旧植民地の国々の文学ではどのように旧宗主国 が描かれているか、旧植民地の文化がいかに抑圧されてきたかといった視点で研究する。一般に、旧植民地と旧宗主国またはその他の国との関係性に着目し、西欧 中心史観への疑問を投げかけ、旧植民地文化の再評価のみならず、西欧の文化を問い直す視座を提供する。日本 の場合、ヨーロッパとの関係、アジアの植民地との関係においても考察の対象になる。

 今日では、西欧世界の他者理解を批判するためのみならず、自国の他者理解にも通じる視点をもった、文学および思想の分析、メディアに対する分析、さらにフェミニズムからの分析などが行われている[2] [3] [4]

関連人物

脚注

  1. ^ 例えばジョゼフ・コンラッド の『闇の奥 』(1899年 )は啓蒙 の仮面をかぶった帝国主義 を批判しながらも文明野蛮 の二分法を引きずっており文化相対主義 とは隔たりがある。
  2. ^ 菊地夏野 『ポストコロニアリズムとジェンダー』 青弓社 、2010年4月。ISBN 978-4-7872-3313-4
  3. ^ サンドラ・ハーディング 『科学と社会的不平等 フェミニズム、ポストコロニアリズムからの科学批判』 森永康子 訳、北大路書房 、2009年5月。ISBN 978-4-7628-2678-8
  4. ^ トリン・T・ミンハ女性・ネイティヴ・他者 ポストコロニアリズムとフェミニズム竹村和子 訳、岩波書店 、1995年8月25日。ISBN 4-00-002950-9

参考文献

関連項目


ポストコロニアリズム【ぽすところにありずむ】

     
http://kotobank.jp/word/%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8B%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%82%BA%E3%83%A0

ポスト・コロニアリズム


  • 文字どおりには「植民地主義の後続形態」という意味。
  • 現在においては経済力や軍事力による露骨な植民地支配は影を潜めているが,文化という面での支配は依然として続いている。
    • ポストコロニアリズムは、この現状を重視し、文化による帝国主義的支配の戦略をあばきだして克服しようとする。
    • 近代の帝国主義は,「国民国家 」の理念を掲げてきたために,宗主国は植民地の異民族や異文化にも自分たちの言語や文化を押しつけ,それに同化させようとする文化支配の傾向を持っている。
  • ポスト・コロニアリズムが提唱する抵抗の戦略は,「多文化主義」
    • ポスト・コロニアリズムは,社会や文化を単一な民族と共通の言語に基づく一元的なものとみなす従来の見方を批判して,多様性と重層性を強調する。
    • 社会や文化は「混血=雑種(ハイブリッド)化」によってこそダイナミックに変化していく。
    • その好例が「クレオール 」現象である。
  • 「クレオール」
    • 土着民が枯民地などの外来の移住民とコミュニケーションする必要から生まれる「急場しのぎの混成語」だが,これも時間がたつうちに,語彙が豊富になり,普通の「自然言語」と変わらなくなる。
    • この事実は,国民国家 を支えるとされる言語のアイデンティティーが,長い時間の尺度でみれば相対的なものにすぎず,複数の言語の相互作用から生じてくることを示している。
  • 社会の「混血=雑種性」を問題にしようとすれば,一つの社会における人種やエスニシティジェンダー の差別も問題にせざるをえない。ポスト・コロニアリズムの形成に重要な貢献をしたイギリスのカルチュラル・スタディーズ は,アルチュセールグラムシ の影響のもとにフェミニズム やサブカルチャー研究に関心を示すようになっていたが,これが多民族国家のアメリカやオーストラリアに移入され,エスニシティやジェンダーヘの関心が高まった。
  • スピヴァクは,インドの「寡婦殉死 」をめぐる西洋の男性とインドの男性の議論において,当の女性たちが沈黙を強いられていたことに注目し,女性や黒人といった植民地の最下層にいる言語を奪われてきた人びと(サバルタン )の存在を強調した。
  • 「グローバリゼーション」によって,世界の文化が均質化し,従来の国民国家の理念が破綻している現在,多文化主義に基づく共同体の可能性を模索するポスト・コロニアリズムの試みは,重要な意味をもっている。






http://note.masm.jp/%A5%DD%A5%B9%A5%C8%A1%A6%A5%B3%A5%ED%A5%CB%A5%A2%A5%EA%A5%BA%A5%E0/

ポストコロニアリズム
本橋哲也著
(新赤版928)

 
 

   
http://www.iwanami.co.jp/hensyu/sin/sin_kkn/kkn0501/sin_k212.html

ポストコロニアリズムのアイデンティティ概念の拡大

Alice's Adventures in Wonderland, Royal Opera House: review

Lewis Carroll's oddball world has inspired the Royal Ballet’s imaginative new production. Rating: * * * *

Alice?s Adventures in Wonderland, Royal Opera House: review
Lauren Cuthbertson takes on the role of Alice Photo: Alastair Muir
 

The Royal Ballet’s last full-length narrative ballet featured dancing vegetables, and vanished without much of a trace shortly after it was commissioned. Sixteen years later, the choreographer Christopher Wheeldon has arrived with a ballet that features dancing playing cards, flamingos and hedgehogs, but which is, superficially at least, a far safer choice.

Yet although Lewis Carroll’s Alice in Wonderland is full of incident, it is short on plot. In his first attempt at narrative dance, Wheeldon struggles to give it shape and structure, but for much of its duration it still seems like one damn thing after another.

http://www.telegraph.co.uk/culture/culturereviews/8353808/Alices-Adventures-in-Wonderland-Royal-Opera-House-review.html